2008年5月27日

ちぴさんをお迎えしてちょうど1ヶ月がたった矢先

ちぴさんは大やけどを負いました。


ワンルームのアパートの狭い空間で

調理中のカレー鍋を見に行った私を追いかけてきたちぴさん。

ペットショップで羽を切られていてあまり飛べませんでしたが、

このときは違いました。

必死に私のあとをついてきて、腕に止まろうとして着地に失敗。

いま火をとめたばかりのカレー鍋の中に落ちてしまいました。

すぐにすくいあげ、水で冷やしました。

すぐに家の近くの動物病院に連れて行きましたが、

そこは鳥が診療項目にないところでした。

血便を二回した他は、見た目でかわったところはありませんでした。

その日は保温を徹底し翌朝、鳥も診てもらえる動物病院に連れて行きました。

明らかに前日よりも状態が悪化し、

ごはんを食べる元気もありませんでした。

火傷は時間の経過とともに症状が悪化するという
こともあり、

命が助かるかさえもわからない状態。

ちぴさんはそのまま三日間入院しました。

一日2回お見舞いに行き様子を見せてもらいましたが、

行くたびに症状が変わり、

足がどんどん黒くなり使えなくなっていくのが私の目から見ても明らかでした。


大好きな、さっきまで一緒に遊んでいた大事なちぴさんが、

私の不注意のせいで・・・

あのとき、ちぴさんをしっかりカゴに入れていれば。

もしも、私のところにこなければ・・・。


しかしちぴさんは、決して生きることを一度もあきらめませんでした。

あの一瞬のできごとで、できないことがたくさん出来てしまったちぴさん。

それでも、ゆっくりひとつずつ取り戻しています。

ごはんも自分で食べられるようになり

ちいさいうんちができるようになり

ジャンプができるようになり

まんまるあんよで歩けるようになり

自分の力で飛べるようになり

水浴びができるようになり

着地できる場所まで覚えました


正直、ちぴさんを迎えたことを後悔したこともありました。

もし、わたしのところに来なかったら

大事な足を失くすこともなかったし、

もっと幸せになれたかもしれない。

だけど、今はそんなこと全く思いません。

私にはちぴさん。

ちぴさんには私。

胸を張ってそう言えます。

 

いま、私とちぴさんが一緒にいられるのも

信頼できるお医者さんに出会えたことが第一にあります。

でも、何より大きいのは

ちぴさんのがんばり、強さです。

このちいさな体全部で『生きる』姿は、何より頼もしいものでした。

私が一喜一憂しながらもできる限り支えられたのも、

ほかでもないちぴさんに励ましてもらったからです。

ちぴさんに火傷を負わせてしまったショックで、ご飯を食べられなくなった私に、

「ほら、ねーちゃんも食べて」

と言うようにこちらを見つめながらご飯を食べて見せてくれました。

今のおだやかな生活があるのも、あの日々があるからです。

大事な脚は失ってしまいましたが

ここまで回復してくれたちぴさんに心からの拍手をおくりたいです。

ちぴさん

本当に生きていてくれてありがとう。

いつも隣にいてくれてありがとう。

ちぴさんは世界一の宝物です。



 


火傷についての詳細はブログのほうをご覧ください。

『やけどのきろく』のカテゴリで一日ごとの経過を記しています。


 



 

 

 

※この記録は、あくまでもちぴさんの場合です。

 

 
 
inserted by FC2 system